Linuxでファイルの名前を変更する方法

mvコマンドの基本

Linuxでは、mvコマンドを使用してファイルの名前を変更します。基本的な構文は以下の通りです：

mv [オプション] 元のファイル 新しいファイル

基本的な使用方法

単一ファイルの名前変更：

mv old.txt new.txt

一般的なオプション

• -i: 対話モード、上書き前に確認
• -f: 確認なしで強制的に上書き
• -n: 既存のファイルを上書きしない
• -v: 詳細な操作情報を表示

一般的な使用例

1. ファイル拡張子の変更

mv document.txt document.md

2. 移動と名前変更

mv ~/downloads/file.txt ~/documents/new-file.txt

3. 一括リネーム

ワイルドカードの使用：

mv *.jpeg *.jpg  # すべての.jpegファイルを.jpgに変更

重要な注意点

1. ファイル上書き保護

誤って上書きしないように-iオプションを使用：

mv -i source.txt target.txt

2. 特殊文字の処理

スペースや特殊文字を含むファイル名にはクォートを使用：

mv "old file.txt" "new file.txt"

3. 権限の問題

権限の問題が発生した場合：

sudo mv source.txt target.txt

よくある問題

1. ファイルが見つからない？

   • ls -laで完全なファイル一覧を表示
   • 誤って他のディレクトリに移動していないか確認

2. 名前を変更できない？

   • ファイルの権限を確認：ls -l filename
   • 書き込み権限があるか確認
   • 必要に応じてsudoで権限を昇格

まとめ

• mvコマンドを使用する前に対象の場所を確認
• 重要なファイルは操作前にバックアップ
• 複数のファイルを扱う場合は-iオプションを使用
• ファイルの権限と所有権に注意